校長コラム

2023年4月7日

「ダンスのある人生」をあきらめない~後編~

◆「ダンスのある人生」をあきらめない~前編~はこちら

 

夢を叶えてからの日々 

 

「ダンスの先生になりたい!」 

どんな怪我をしても、どんな挫折を経験しても、絶対に叶えようと思った夢を、実現できました。 

 

私はその中でも、子どもにダンスを教える「キッズダンスの先生」になりたかったんです。

 

自分の名前で開いたスクールの最初の発表会は、生徒4人。

 

ダンススタジオの中で開催しました。 

 

一人一人が、本当に愛しくてかわいくて、うれしかったら大喜びするし、悔しかったら子どもの前でも悔し泣きする熱血先生でした。

 

毎日が本当に幸せでした!

 

 4人で開いた発表会の半年後は、約20人でイベントスペースでの発表会。

 少しずつ、少しずつ生徒も集まってくれました。

 

 しかし、20代終わりから30代、本当の意味で夢を叶えるための大勝負が始まります。

 

 現在スクール17年目(2023年時点)、1歳から高校生までのキッズダンス専門スクールとして、全国ナンバー1のクラス数を誇る私のスクールが、一番乗り越えるのが大変だったのは、

 「お母さんになってもキッズダンスの先生でいること」でした。

 

母になってもキッズダンスの先生 

 

実は、ダンスのインストラクターは、生徒の前に立っている時だけが働いている時間というわけではないんです。 

 

生徒の前に立っていない仕事時間のほうが、長い場合も多くあります。

指導するための、音源選び・レッスン内容の考案・振り付け…… 。

 

さらに私は経営者ですので、経理・広告宣伝・発表会の準備・さまざまな連絡系統の整備などの仕事もあります。

 

スクールは夕方から夜の開講ですが、私が結婚して30代になった頃には、 ありがたいことに、1日の大半、スクールの仕事をする規模に成長させてもらいました。 

 

そんな30代前半。念願だった1人目の子どもを授かります。

妊娠中は順調でした。大変なのは、出産後……。

 

これまでどれだけ生徒を指導してきていても、母としては、赤ちゃんの寝か しつけも、夜泣きの対応もわかりません。 

 

寝不足の日々の中、子育てとスクールの両立を必死にこなすのがやっとでし た。 

 

それでも、我が子の成長は幸せでした。 

そして、自分が子どもを持つことで、「親としてどんな願いを持ち、スクール に通わせてくださっているか?」保護者のみなさんへの感謝の気持ちも、さらに深く大きくなりました。 

 

生徒たち一人一人の成長も、これまで以上にもっと愛おしくなり、レッスン でうれし泣きすることも増えていったように感じます。 

 

そして、1歳9ヶ月違いで、2人目を授かります。 

 

ここからが、本当に大変でした……! 

 

長男のイヤイヤ期と、初めての兄弟子育て。 次男は、3776gで生まれたビッグベイビー! 

150センチの私には、とっても大きく感じました。 

 

 

1人目の仕事と子育ての両立でも大変でしたが、2人目の子育てと仕事の両立 は、比にならない(笑)。 

 

お化粧していない自分に気づけない日もあるほど、本当に必死でした。

 

スクールの危機

 

そんなある時、スクールの危機が訪れます。

 

「小林さん、申し訳ない……このスタジオ、閉鎖になります

 「えぇぇぇぇぇ!」 

 

当時、スクールはレンタルスタジオを借りて運営していましたので、そのスタジオが潰れるということは、レッスンする場所がなくなるということ。 

 

つまり、スクールの廃校です。2人の男の子の子育てと、仕事の両立…… 体も心も必死な状況でした。 

 

でも、この出来事に、私は即座にこう考えました。 「いよいよ来るべき時が来た! 自分のスタジオ、作るよ!!!」 

 

30代で自分のスタジオを持つことは、私の目標でした。 

 

正直、こんな一番大変なタイミングで、その時期を迎えることは、全く想像していなかったのですけどね(笑)。 

 

賃貸物件を探し、経費と利益のバランスを見て、事業計画書を作る。

苦手な計算を、何度も何度も繰り返す日々です。

 

無事に賃貸契約が完了すると、次は、内装業者さんによるスタジオ内の工事。 

長男が幼稚園に行っている間に事務仕事を終えてしまいたい。時間との勝負! 

ビッグベイビーの次男を抱えて、気力体力が限界の日々でした。 

 

30代のうちに、いつか……と目標にしていた「自分のスタジオを持つこと」 は、レンタルスタジオの廃業宣告から、わずか2ヶ月で完成に たどりつきました。 

 

こんなピンチな状況でなければ、この短期間で必死になって達成することはできなかったと思います。まさに、ピンチはチャンス! 

 

生徒たちに長くレッスンをお休みをしてもらうことなく、前のレンタルスタジオから、出来立てほやほやの「Ti-ccha KID’S DANCE SCHOOLの専用スタジオ」に、無事にお引越ししてもらいました。

 

「ここがみんなのスタジオだよ! 居場所だよ!」 オープニングイベントには、多くの生徒たちの笑顔の花が咲いていまし た。 

 

 

怪我に苦しんだ日々から学んだこと

 

子ども時代から、順調に物事が進んでいる時ほど、必ず怪我がつきまとってきまし た。 頑張っても頑張っても、またつらいことが起きて、実現しない。そんな経験を繰り返してきたのです。 

 

だからこそ備わったマインドは、 

「大変なことが起こっても、この後には、きっといいことがある! ここで 終わったら、ただの辛い経験で終わってしまう。 だから、ここで終わらせない。終わらせなければ、つらい思いも単なる経験の一つ。つらい出来事で終わらせない!」

 

そんな風に怪我と過ごしてきたおかげで、このスタジオ閉鎖のピンチを、専用スタジオ設立のうれしい出来事に変えてしまおうと思えたのです。 

 

とはいえ、専用スタジオを借りるということは、それだけ経費が上がりま す。 

すると、もっと仕事を頑張らないといけなくなります。 

 

でも、私からしたらすると、そんなものは大したことないのです(笑)。 

夢を叶えたんですから! 

 

キッズダンスの先生になりたい。お母さんになってもキッズダンスの先生でいたい。その夢が叶っているんだから!  この仕事を続けられるから、どんな苦労も苦労ではないのです。 

 

それでも、専用スタジオのオープンと子育ての両立は、簡単なことではありませんでした(笑) 。

 

どれくらい大変かというと、専用スタジオのオープンから現在まで、私は過労でも休めず、持病の喘息が悪化し、3回も肺炎(新型コロナ以外)になっています。

 

救急車で運ばれたこともありますし、歩けないほど衰弱してしまったこともあります。

 

ちなみに、子どもが生まれる前の人間ドックの検査結果は、オールAの健康体そのものでした。

一度そんな状況になったなら、改善すればいいのにって思うじゃないですか……。 

 

しかし我が家は、私と夫の両方とも実家が遠方で自営業です。そのうえ、主人はオーナーシェフで自分のお店を持っているため、私は常にワンオペ育児なんです。

 

子育てしながら仕事と両立する大変さ、声を大にして言えるくらい、痛感しています(笑)。 

 

それでも、やっぱり、キッズダンスの先生は最高のお仕事です! 

 

大変な時があり、過労から肺炎になったとしても、その後の回復が早いのは、子どもたちの笑顔がいつもそばにあるからです。

 

子どもたちの笑顔って、本当に元気をくれます!! 

 

そんな子どもたちが、私は心から大好きで大切なので、勉強して、たくさん指導の経験を積むんです。

そして、キッズダンス専門スクールにこだわるんです! 

 

24時間全て、子どもたち のために使いたいと、17年間、誰になんと言われようと、キッズダンス専門にこだわってきました。

 

自信を持って、「私は日本で一番、キッズダンス指導が大好きな指導者です!」と言えます(^^)。

 

現在は、新たに3人目の男の子も家族に仲間入りしました。今、私は3児の母です。 

私の日常を少しご紹介すると、うちの3兄弟は、スポーツ専門の4年保育の幼稚園に通っているので、すごく体力があり、常に動いています。 

 

意志が強いのでけんかもよくしますし、伝えたいことがあれば体当たりです。さらに、お腹が空いていると、すごく機嫌が悪い(笑)。

 

少し目を離すと、お茶などの液体がこぼれ、料理中もじっとしてはいません。

例えば、私がお好み焼きを焼いている間、ずっと後ろから何かで殴られていた り……(きっと私が敵役か何かの設定だったんでしょうね(笑)。

 

寝かしつけのタイミングは、日頃忙しい私が子どもたちと向き合っている時間なので、もうお祭り騒ぎです。 

「ベッドで暴れない」という約束を何度しても、テンションが上がってしまいます。 

 

寝る間際まで叱っているので、自律神経は乱れまくりです(笑) 。

 

疲れると持病の喘息が出て、それでも休めなくて過労が続くと、肺炎につながるというサイクルを学びました。 

 

病院の先生も「ちょっとは休みや……」とおっしゃいますが、休めるものなら休みたい(笑)。

 

そこで私が追求したのは、「疲れるのがいけないんだ!」と、疲れる仕組みを根本から勉強すること。

自律神経の整え方をマスターし、ヨガやウォーキングなどのトレーニングを生活に取り入れ、かなり自分で疲れをケアできるようになりました。

 

そして、三男が4年保育の幼稚園に入園したタイミングで、Ti-ccha KID’S DANCE SCHOOLを法人化し、 株式会社Ti-ccha KID’S DANCE SCHOOLとして、新たなスタートを切ったのです。 

 

法人化は、20代からの目標でした。

 

しかし、こんなに大変な3兄弟の子育てと、スクールの主宰と。

自分にできるかどうか、自問自答の日々でしたが、 「三男が幼稚園に行けば、3兄弟が家にいない時間が、毎日確実に4~5時間はある! じゃあ絶対大丈夫!!」

 

持ち前のポジティブシンキングで、法人化を決定しました。

 

しかし、実は法人化してから、大きな挫折を経験しました。

 

「難しすぎる~!!!」 

 

膨大な社長としての知識と書類に、思考停止状態。 

 

でも挫折を挫折で終わらせない性格の私は、「こんなに大変で難しいから、法人として世の中に信用してもらえるってことなんでしょ! 世の中の社長みんな、私みたいな『社長初心者』の 時代がある! 前を向いて走り出せばいいじゃない!!」 

 

そこからの私は、仕事が楽しくて仕方ありませんでした。

 

企業理念は「For the children’s smile」。 

株式会社Ti-ccha KID’S DANCE SCHOOLは、子どもたちの笑顔につながる事業を展開しています。

企業として成長していくために、このオンラインの時代は、非常にありがたいです。 

全国各地の方々とつながり、いろんな方と出会いました。 

 

これを書いている法人化10ヶ月後の現在は、 バックオフィスで活躍していただくために、東京・埼玉・愛知・兵庫の方々と契約し、オンラインで一緒にお仕事をしています。

 

こんな人生、怪我をして絶望の中にいた高校2年生の春や21歳の時、想像できたでしょうか??

 

「自分が夢見ていた以上の将来」が、今、広がっていると感じています。怪我の挫折を、挫折で終わらせなかったからこそ、たどりつけた幸せな日々です。 

 

最後に、私の人生で心から感謝している方々を紹介します。前編で登場した、3人の先生。人生を変えてもらいました。

この先生たちとの出会いがなければ、今の私はないと思います。 

 

先生たちとの出会いが、これだけ多くの子どもたちと、一緒にダンスを踊って幸せに暮らせる生活につなげてくださいました。 

 

さらに、両親・祖父母。

夢を信じて自分の思いを貫き通す私を、大きな心で見守り育ててもらいました。

 

父には、筋道を立てた考え方や、仕事のこなし方を子ども時代から学んできたように思います。 

 

母には、人を大切にする心、自分の信念を持つことを教わったと感じています。 

 

そして、夫と子どもたち。

今、私の夢を理解し、協力してくれている人たちです。 

私がキッズダンスがどれだけ好きかを、一番そばで見て応援してくれています。 

 

大切な人たちから与えてもらったことを胸に、今度は自分が、子どもたちや周りにいるご家族や、指導者の方々に、自分が身につけたことを伝え、子どもたちの笑顔を増やす活動を続けます。

 

今の私の夢は、 

ーおばあちゃんになってもキッズダンスの先生でいることー 

 

私なら、きっと叶えられると信じています。

 

株式会社Ti-ccha KID’S DANCE SCHOOL

 

◆前編はこちら         

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